国内広告費 2年連続 過去最高更新 動画広告の伸び目立つ

去年1年間の国内の広告費は、インターネット上の動画広告が伸びたことなどから過去最高となりました。

大手広告会社の調査によりますと、去年1年間の国内の広告費は推計で7兆3167億円と、前の年から3%増えて2年連続で過去最高を更新しました。

媒体ごとの内訳で最も多かったのはインターネット広告費で、前の年より7%余り増えて全体のおよそ45%を占めました。動画広告の伸びが目立っているとしています。

一方、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの4つの媒体の合計は減少傾向が続いていて、去年は3%余り減って全体のおよそ31%でした。

このほか、去年は新型コロナの5類移行でイベントなどの広告費が前の年より28%余り増加しています。

電通メディアイノベーションラボの北原利行研究主幹は、「スマホでの情報収集や動画の視聴が生活に溶け込むことでネット広告を出す企業が増えている。従来のメディアとの連動もあり市場はこの先も拡大するだろう」と話しています。