富山湾でベニズワイガニの個体数 大幅減 地震が影響の可能性も

2月に石川県能登町の沖合の富山湾で行われたベニズワイガニの個体数を調べる調査で、カニの数が例年の2割以下にまで大幅に減っていることが、富山県水産研究所への取材でわかりました。研究所は、能登半島地震による影響の可能性もあるとみて状況を注視するとしています。

富山県水産研究所は、漁業資源の動向を把握するため、毎年2月に富山湾の中央にあたる石川県能登町の沖合の海底にカニかごを設置し、ベニズワイガニの個体数などを定点調査しています。

今回は2月2日に、20のかごを設置し、7日と8日に引き揚げてオスのベニズワイガニの数を調べたところ、去年までひとかごあたりの平均が31.3匹だったのに対し、ことしは5.6匹と、2割以下にまで大幅に減っていたことが県水産研究所への取材でわかりました。

研究所によりますと、明確な原因はわからないものの、能登半島地震による海底地滑りの影響の可能性があり、カニが土砂に埋まって死んだことや、海底の堆積物がかき混ぜられ生息域の環境が変化したことなどが考えられるということです。

富山県水産研究所は「富山湾の地形は複雑なため、今回の調査結果が湾全体の状況を反映しているものか不明だが、今後も地震によるカニ漁への影響を注視していく必要がある」としています。