桐島容疑者死亡のまま書類送検 爆発物取締罰則違反など 警視庁

1970年代に起きた連続企業爆破事件のうち5つの事件に関わったとして、警視庁は「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を27日、容疑者死亡のまま爆発物取締罰則違反と殺人未遂の疑いで書類送検しました。

過激派の「東アジア反日武装戦線」が起こした連続企業爆破事件のうち、昭和50年4月に東京 銀座にあった「韓国産業経済研究所」のビルの爆破事件に関わったとして全国に指名手配されていた桐島聡容疑者を名乗る人物は、先月29日、入院していた神奈川県内の病院で死亡しました。

この人物について、警視庁が本人から聞き取った内容の分析や親族とのDNA鑑定を行った結果、容疑者本人と特定しました。

捜査関係者によりますと、病院での捜査員の聞き取りに対し、指名手配された事件については関与を否定する一方、建設会社の「間組」を狙った爆破事件への関わりをほのめかしていたということです。

警視庁は、桐島容疑者が「韓国産業経済研究所」のビルの爆破事件と、「間組」を狙った4つの爆破事件に関わったとして、27日容疑者死亡のまま殺人未遂と爆発物取締罰則違反の疑いで書類送検しました。

5つの事件について書類送検

桐島容疑者が書類送検されたのは、連続爆破事件のうち、全国に指名手配されていた昭和50年4月の「韓国産業経済研究所」ビルの爆破事件のほか、同じ年の2月から4月にかけて建設会社の間組の本社や工場などが狙われた4つの爆破事件です。