米大統領“イスラエルとハマスの戦闘休止 週明け開始に期待”

イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘休止などをめぐる交渉について、アメリカのバイデン大統領は近く双方が合意し、週明けの3月4日にも戦闘休止が始まることに期待を示しました。ただ、双方の主張には依然として大きな隔たりがあるとみられ、合意に至るかどうかは不透明な状況です。

イスラエルとハマスの戦闘休止と人質解放をめぐる交渉は、23日からフランスのパリでイスラエルとアメリカが、カタールなどの仲介国と協議を行い、イスラエル側はおよそ40人の人質の解放を条件に6週間戦闘を休止する案に同意したと報じられています。

また、追加の協議が行われることになり、イスラエルの有力メディア、ハーレツはイスラエルの代表団が26日、カタールに到着したと伝えました。

こうした中、アメリカのバイデン大統領は26日、訪問先のニューヨークで記者団に対し「交渉は終わっていないが戦闘休止は近いと聞いている。来週月曜日には戦闘休止が始まることを望んでいる」と述べ、近く双方が合意し、3月4日には戦闘休止が始まることに期待を示しました。

ただ、これまでイスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスが求める完全な停戦をあくまでも拒む姿勢を示していて、双方の隔たりは依然として大きいと見られ、合意に至るかどうかは不透明な状況です。

上川外相「関係国と連携し環境整備に取り組む」

上川外務大臣は閣議のあとの記者会見で「今もまさに人質の解放と戦闘の休止をめぐり、関係国の仲介によるギリギリの調整が行われている。わが国としても関係国と緊密に連携しつつ、国連安全保障理事会やG7の一員として環境整備に取り組む」と述べました。

一方、上川大臣はきょう、ガザ地区に対して3200万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決めたと発表しました。

国際機関を通じて、食料や保健などの分野で人道支援に役立ててもらうということです。