“ナワリヌイ氏の釈放交渉 死亡の前日 最終段階に” 支援団体

刑務所で死亡したロシアの反体制派の指導者ナワリヌイ氏を巡り、支援団体の幹部はナワリヌイ氏が死亡する前日、ドイツに収監されているロシアの元工作員の受刑者と交換し、釈放する交渉が最終段階にあったと主張しました。死に至る経緯や原因を巡ってさまざまな情報が飛び交っています。

ロシアのプーチン政権への批判を続け、刑務所で死亡した反体制派の指導者ナワリヌイ氏を巡り、支援団体の幹部は26日、ドイツに収監されているロシアの治安機関、FSB=連邦保安庁の元工作員の受刑者と交換し、釈放する交渉が行われていたと主張しました。

そのうえで支援団体側は今月15日「受刑者どうしを交換する交渉が最終段階にある」という情報を受け取ったとしています。

しかし、翌日の16日にナワリヌイ氏の死亡が発表されたことから「プーチン大統領がナワリヌイ氏の釈放を認めず、殺害を決断した」などと主張しています。

ロシア側はこうした主張に対して今のところコメントを出していません。

ナワリヌイ氏の死亡を巡っては、G7=主要7か国が首脳声明で死に至るまでの状況を明らかにするようロシアに求めるなど、非難を強めています。

一方、ウクライナ国防省の情報部門のトップ、ブダノフ情報総局長は25日、死因について、血栓によるものだとする見方を示すなど、さまざまな情報が飛び交っています。