福岡 みやま市 小学校で男子児童が給食詰まらせ死亡

26日昼すぎ、福岡県みやま市の小学校で、1年生の男子児童が給食をのどに詰まらせ病院に運ばれましたが死亡しました。うずらの卵による窒息とみられるということで、市が詳しい状況を確認しています。

福岡県みやま市の教育委員会によりますと、26日午後0時半すぎ、みやま市内の小学校で給食を食べ始めた1年生の7歳の男子児童が立ち上がって吐きそうなそぶりをしたということです。

担任の教諭が背中をたたくなどしましたが、児童は自分で立っていられない状態になり、養護教諭なども加わって心臓マッサージや人工呼吸をしたものの改善せず、その後、ドクターヘリで病院に搬送されましたが死亡しました。

給食の献立のうち「みそおでん」に入っていたうずらの卵をのどに詰まらせたことによる窒息とみられるということです。

うずらの卵は直径2センチほどで、ゆでた卵が切らずにそのまま入っていたということです。

事故を受け、みやま市教育委員会は当面、給食でうずらの卵の使用をやめ、ほかの食材についても提供する大きさなどを検討するとしています。

また学校にスクールカウンセラーを派遣し、ほかの児童たちの精神的なケアにあたるということです。

みやま市教委 教育長「重く受け止める」

記者会見したみやま市教育委員会の待鳥博人教育長は「安全安心でなければならない学校生活で事故が起きたことを深く反省し、重く受け止めています。再発防止を含めた保護者への説明に努めてまいります」と話していました。

過去にも児童が給食を詰まらせ亡くなる事案

給食を詰まらせて児童が亡くなる事案は、過去にも複数の小学校で起きています。

このうち新潟県佐渡市の小学校では、2021年に5年生の男子児童が給食のパンをのどに詰まらせて意識不明となりその後、亡くなりました。

給食に出されたのは直径10センチほど、厚さ3センチほどの丸い形をした米粉のパンだったということです。

2015年には、大阪市内の小学校で1年生の女子児童が給食をのどに詰まらせて息ができなくなり、意識不明の重体となって、その後、亡くなりました。

大阪市教育委員会によりますと、給食の鶏肉と野菜のうま煮に入っていたうずらの卵をのどに詰まらせたとみられるということです。