春闘 すかいらーくHD ベア含む6%余の賃上げで労組側と合意

ことしの春闘で、高い水準の賃上げによる早期の決着が自動車メーカーなどで相次ぐなか、ファミリーレストラン大手の「すかいらーくホールディングス」が、ベースアップを含む6%余りの賃上げを行うことで労働組合側と合意し、外食業界にも動きが広がっています。

すかいらーくホールディングスは、5%のベースアップを含む合わせて6.22%の賃上げを行うことで労働組合側と合意したと、26日に発表しました。

組合の要求に対して初回の交渉で満額回答し、過去10年で最大となった去年の4.38%を上回る水準となります。

会社は「物価高騰の中でも従業員の生活水準を向上させ、賃上げによる経済の好循環につなげていきたい」としています。

また、外食業界では、牛丼チェーンなどを運営する「松屋フーズホールディングス」が組合との交渉を例年より前倒しして去年12月に実施し、初任給の引き上げのほか、ベースアップと定期昇給を合わせて過去最高の水準となる10.9%の賃上げを決めています。

このほか、大手ハンバーガーチェーンの「日本マクドナルド」もベースアップと定期昇給を合わせて平均4%の賃上げを行う方針を明らかにし、深刻な人手不足が続く中、高い水準の賃上げで早期に決着する動きが相次いでいます。