ダイハツ 大分工場で生産再開 主力の軽乗用車など10車種

ダイハツ工業は、国の認証取得の不正問題で稼働を停止していた大分県にある工場で、主力の軽乗用車など10車種の生産を再開しました。ただ、生産再開の規模は、めどがたっている車種も含めてダイハツの国内生産全体の4割にとどまり、取引先などへの影響の長期化が懸念されています。

ダイハツ工業は、国の認証取得の不正問題で、去年12月下旬から国内のすべての自動車工場の稼働を停止しました。

その後、国土交通省が出荷停止の指示を解除した商用車の2車種について今月12日に京都工場で生産を再開したのに続き、26日、子会社のダイハツ九州の大分工場でも新たに10車種の生産を再開しました。

26日朝は5時ごろから従業員が次々と工場に入り、派遣社員だという40代の男性は「休業中は仕事が全くなく、生活が大変でした。生産再開はうれしい」と話していました。

生産が再開された中には主力の軽商用車「ハイゼット」や軽乗用車の「ミライース」が含まれ、この10車種の昨年度1年間の生産台数は合わせて28万台余りと、ダイハツの国内生産全体の3割にあたります。

会社はさらに、来月4日以降に3車種の生産再開を目指し、滋賀工場で準備を進める一方、主力の軽乗用車「タント」など9車種は国による出荷停止の指示が解除されていません。

生産再開の規模はめどがたっている車種も含め全体の4割にとどまっていて、取引先の中小企業などへの影響の長期化が懸念されています。