“ナワリヌイ氏 死因は血栓によるもの” ウクライナ情報当局

ウクライナ国防省の情報部門のトップは、ロシアの刑務所で死亡した反体制派の指導者、ナワリヌイ氏の死因について、血栓と呼ばれる血の塊によるものだとする見方を示しました。

殺害されたことが直接の原因だとする見方を否定したものですが、欧米側は、プーチン大統領に責任があるとして非難を強めています。

ウクライナ国防省の情報部門のトップ、ブダノフ情報総局長は25日、記者団に対し、ロシアの刑務所で今月、死亡した反体制派の指導者、ナワリヌイ氏の死因について「がっかりさせるかもしれないが、われわれが知っていることは彼が血栓で死亡したということだ。確認されている」と述べました。

ウクライナの情報当局としては、ナワリヌイ氏の死亡は血栓と呼ばれる血の塊によるもので、何者かに殺害されたことが直接の原因だとする見方を否定しました。

ただ、G7=主要7か国は24日に発表した首脳声明で死に至るまでの状況を明らかにするようロシアに求めるなど、欧米側は、プーチン大統領に責任があるとして非難を強めています。

一方、ブダノフ情報総局長は25日、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミアとロシアをつなぐ橋について「落ちるだろう」と述べ、3月で併合から10年となるなか、ウクライナは、ロシアが併合の象徴とする橋への攻撃を強めていく姿勢を示しました。