旧ソビエトのベラルーシでは、25日、国や地方の議会選挙が一斉に行われました。
議会下院の選挙は最大政党「ベラヤ・ルシ」など事実上、政権側を支持する政党だけで争われ、ルカシェンコ大統領は、選挙を通じて政権基盤を一段と固める構えです。
議会選挙の投票に訪れたルカシェンコ大統領は、記者団に対し「ベラルーシほどオープンで公正に選挙が行われている国はない」と主張しました。
その上で来年予定される大統領選挙に触れ、7期目に向けて立候補する考えを明らかにしました。
ルカシェンコ氏は、1994年、ソビエト崩壊後にはじめて行われた大統領選挙で初当選を果たして以降、30年にわたり大統領を務めてきました。
4年前に行われた大統領選挙では、市民が不正を訴えて大規模な抗議活動に発展し、ルカシェンコ政権は徹底的な弾圧を行いました。
反政権派のチハノフスカヤ氏は今回の議会選挙についても「政治的な茶番だ」としてボイコットを呼びかけていました。
ルカシェンコ大統領は、去年12月、ロシアの戦術核兵器がベラルーシ国内に配備されたと主張するなど、ウクライナ侵攻を進めるロシアのプーチン大統領と連携を深めています。
ベラルーシで議会選挙 ルカシェンコ大統領 7選へ立候補の考え
ロシアと同盟関係にあるベラルーシでは25日、国や地方の議会選挙が行われました。自身も投票に訪れたルカシェンコ大統領は、来年予定される大統領選挙に触れ、7期目に向けて立候補する考えを明らかにしました。