衆院政倫審 野党“公開を” 自民 議員の傍聴認める案で調整か

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、今週開かれる見通しの衆議院政治倫理審査会について、野党側は「国民に対する説明の場だ」として、公開するよう求めています。自民党内には、議員の傍聴を認める案が出ていて、調整が行われるものとみられます。

衆議院政治倫理審査会は、自民党の松野 前官房長官ら5人が出席して、28日と翌29日に開かれる見通しで、26日の幹事会で正式に決まる運びです。

これまでのところ、5人は、原則どおり非公開での開催を希望していますが、野党側は「国民に対する説明の場であり、非公開での開催は認められない」などとして、公開するよう求めています。

自民党内には、過去9回開かれた審査会のうち、非公開となったのは平成8年(1996年)の1回だけだったことなどを踏まえ議員の傍聴を認める案が出ていて、本人の意向も含め、調整が行われるものとみられます。

また、参議院でも26日、審査会の幹事懇談会が開かれ、今後の対応をめぐり意見が交わされます。

衆院予算委 能登半島地震対応や政治資金で集中審議へ

一方、新年度予算案を審議している衆議院予算委員会では26日、能登半島地震への対応や政治資金などをテーマに集中審議が行われます。

与党側は、今週中に、委員会と本会議で採決を行って、衆議院を通過させ、年度内の成立を確実にしたい考えです。

これに対し、野党側は委員会での政府答弁や、政治倫理審査会での5人の弁明の内容などを見極めて採決への対応を判断する方針です。