石川 輪島 避難所の炊き出し ボランティア減少で住民の負担増

石川県輪島市の避難所では、炊き出しが行われていますが、震災から2か月になるのを前にボランティアなどの支援が減り、住民の負担の増加が課題となっています。

輪島市門前町にある避難所では、避難した地域の住民や周辺で車中泊をする避難者など、合わせて140人分の炊き出しが毎日昼と夜に行われています。

25日は、避難した住民らで組織する炊き出し班の7人が、富山県の居酒屋から提供された真空パックの里芋の煮物などの総菜を温め、炊きたてのごはんと一緒に提供しました。

昼食を受け取った住民は「ありがたいです。心も温まります」と、話していました。

一方、避難生活が長引く中で課題となっているのが、炊き出しを担うボランティアの減少です。

これまで支援団体や県内外の飲食店が炊き出しを支援してきましたが、震災から2か月になるのを前に支援の申し出が減り、来月以降は予定がない日が目立つようになっています。

最近は被災した住民みずから炊き出しを行う機会が増え、大きな負担になっているといいます。

炊き出しを担当している柴田寿美香さんは「震災からがんばってきたが、本当に精いっぱいです。避難者が仮設住宅に入るまでは炊き出しの支援を続けてほしい」と話していました。