東日本大震災で被災の大学生がボランティア「力になりたい」

能登半島地震の影響で広い範囲で断水が続く石川県珠洲市では、東日本大震災で被災した経験がある大学生がボランティアに入り、炊き出しの準備や足湯の提供を行いました。

ボランティア活動を行ったのは日本財団ボランティアセンターから派遣された大学生6人です。

25日は珠洲市三崎町の避難所で炊き出しの準備をするとともに足湯を提供しました。

学生たちは足湯につかった被災者の手をマッサージしたり、地震当時の状況を話す女性に熱心に耳を傾けたりして、被災した人たちに寄り添っていました。

この避難所で生活している70代の女性は「学生の皆さんが来てくれてうれしいし、元気をもらいました。少しの時間でしたが、話もできて手足もすっきりして気持ちよかったです」と、満足そうに話していました。

ボランティアに参加した丹治樹哉さんは福島市の小学1年生だった時に東日本大震災で被災し、その経験から参加を決めたということです。

丹治さんは「東日本大震災の時にボランティアの人に支えてもらい、力になりたいと思って参加しました。被災者にどのようにことばをかけていいのか迷うこともあるが、13年前の自分のことを思い出しながら関わっていきたいです」と、話していました。