ロッテ 佐々木朗希 練習試合で最速154キロ 順調な調整ぶり

プロ野球、ロッテの佐々木朗希投手が実戦初登板となる韓国のチームとの練習試合に先発し、最速154キロをマークしたストレート中心のピッチングで1回を投げ1安打無失点に抑え、順調な調整ぶりを見せました。

ロッテは25日、キャンプを行っている沖縄県糸満市で韓国のロッテジャイアンツと練習試合を行い、冷たい風が吹く肌寒い天候の中、球場はおよそ3300人の観客で、ほぼ満員となりました。

ロッテは今シーズン、1年を通して先発ローテーションの中心としての活躍が期待される5年目の佐々木投手が先発し、これが初めての実戦登板となりました。

佐々木投手は先頭バッターへの初球のストレートが154キロを計測し、ここから3球続けて150キロ台のストレートで攻め最後は138キロのフォークボールで空振り三振を奪いました。

▽2番バッターには151キロのストレートをとらえられ、レフトへのツーベースヒットを打たれましたが
▽3番を153キロのストレートでサードへのファウルフライ
▽4番は初球の154キロのストレートでショートゴロに打ち取り
1回13球を投げ1安打無失点三振1つと、実戦初登板で順調な調整ぶりを見せました。

また、13球のうち10球がストレートで、この日の最速は154キロでした。

試合は佐々木投手とバッテリーを組んだ高校卒業3年目のキャッチャー、松川虎生選手がバックスクリーンにホームランを打つなどロッテが8対1で勝ちました。

佐々木朗希「ストレートはまだまだよくなっていく」

佐々木投手は試合後、「きょうは特にテーマは持つこともなく、自然体で投げた。けがなく1イニング投げられてよかった」と話しました。

また、25日はストレートとフォークボールのみを投げたということで「変化球は思ったよりもちゃんと投げられたと思う。ストレートはまだまだよくなっていくと思うので、そこは焦らず自分の形に持っていきたい」と今後の課題を口にしました。

そして、シーズンに向けて「これからは投げるイニングや対戦するバッターが増えると思うので、その中で自分のやりたいことをしっかり確認しながらやっていきたい」と話しました。

吉井監督「健康ならそれでいい」

吉井監督は佐々木投手について「機嫌よく投げていたと思う。健康ならそれでいい」と話したうえで、次の登板は3月3日の西武との練習試合で2イニング程度を投げる見通しであることを明らかにしました。