関東甲信 山沿い中心 26日明け方にかけ大雪か 交通影響に注意

低気圧や寒気の影響で、関東甲信の山沿いを中心に雪が降っていて、26日の明け方にかけて大雪となる見込みです。気象庁は、積雪や路面の凍結による交通への影響などに注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、日本の南の海上を発達しながら進む低気圧や上空の寒気の影響で、関東甲信の山沿いを中心に雪が降っています。

午後8時までの3時間には
▽群馬県草津町で7センチ
▽長野県軽井沢町で6センチ
▽栃木県の奥日光で4センチの雪が降りました。

このあとも、山沿いを中心に26日の明け方にかけて大雪となる見込みで、26日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで
▽関東北部の山地と甲信で25センチ
▽箱根から多摩地方や秩父地方にかけてで7センチ
▽関東北部の平地で3センチと予想されています。

気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響や、農業用ハウスなどの倒壊、樹木への着雪などに注意するよう呼びかけています。

一方、低気圧はその後も発達しながら日本の東へ進むため、27日は海上を中心に風が強まる見込みです。

27日の最大風速は
▽関東の海上で20メートル~24メートル
▽関東の陸上と伊豆諸島で15メートル~19メートル

最大瞬間風速は
20メートル~35メートルと予想されています。

また、27日は波も高く、関東を中心にうねりを伴って大しけとなる見込みで、気象庁は高波に警戒するとともに強風に十分注意するよう呼びかけています。

神奈川 小田原や箱根町でスリップ事故相次ぐ 一部通行止めも

神奈川県小田原市や箱根町では、雪の影響で、車のスリップなどによる交通事故が相次ぎ、県内の一部の路線で通行止めとなっています。

警察によりますと、25日午前8時前、神奈川県箱根町の「箱根新道」で、乗用車3台が関係する事故が起きたと警察に通報が入りました。

警察によりますと、1台の乗用車がタイヤにチェーンを巻くために路肩に停車して運転手が作業していたところ、走ってきた別の車がスリップし、外で作業していた運転手に接触しました。

さらに、この直後に現場を通りかかった別の車も停車中の車に衝突しました。

けが人はいなかったということです。

また、小田原市根府川の自動車専用道路「箱根ターンパイク」の下り線でも、25日午前9時ごろに車2台が衝突する事故があり、男女3人がけがをして病院に運ばれ、このうち20代の男性が足の骨を折る大けがをしたということです。

日本道路交通情報センターによりますと、午後5時半現在、神奈川県内ではいずれも自動車専用道路の
▽箱根新道
▽箱根ターンパイク
▽芦ノ湖スカイライン
それに
▽箱根スカイラインの
4つの路線が、雪の影響で通行止めになっています。

警察によりますと、午後5時半までの間に、小田原市や箱根町では雪の影響とみられる交通事故や立往生の通報がそれぞれおよそ20件あったということです。