能登半島地震 被災した飲食店など 避難者に“温かい料理”提供

能登半島地震で避難している人たちに食べてもらおうと、みずからも被災した石川県珠洲市の飲食店の人などが、金沢市で、コロッケなどの温かい料理を提供して交流を深めました。

これは、2次避難している人たちに温かい料理を食べてもらい、避難している人どうしの交流のきっかけにしてもらおうと企画されました。

能登半島地震で被災し休業を余儀なくされた珠洲市の飲食店の人などが店の定番メニューのコロッケやサラダなどを1皿500円で提供しました。

料理には伝統の手法で作られた塩も使われ、きょうは26人が訪れ、料理を食べながら交流を楽しみました。

地震の後、自宅のある珠洲市と避難先の金沢市を行き来して生活しているという女性は「普段はレトルトのものや冷凍食品を食べています。生の野菜を食べることができておいしかったです」と笑顔で話していました。

また、野々市市に避難している女性は「久しぶりに友人に会うことができ、お互いに今の現状を話せて、安心しました」と話していました。

料理の提供を呼びかけた珠洲市の村上ゆりさんは「みんなの喜ぶ顔を見ることができて、私もうれしかったです。今後もほっとする場所、元気になれる場所を提供していきたいです」と話していました。