【詳細24日】戦闘休止に向けイスラエル交渉チームが渡仏

イスラエルのメディアはハマスとの戦闘休止に向けた協議のためイスラエルの交渉チームが23日、フランスに入ったと伝えました。ハマスが態度を軟化させているとも伝えられる中、交渉の進展につながるか注目されます。

※イスラエルやパレスチナに関する日本時間2月24日の動きを随時、更新してお伝えします

ユニセフ「病気や栄養失調 子どもの死が爆発的に増えるおそれ」

イスラエルとイスラム組織ハマスはカタールなどの仲介でガザ地区での戦闘の休止や人質の解放などに向けた交渉を続けています。

23日からフランスのパリでイスラエルと仲介国側がハマスに提示する案について協議を進めているとみられますが、依然、双方の隔たりがあるなか交渉が進展するかは不透明です。

一方でイスラエル軍は避難者を含む150万人近くが暮らす南部ラファへの地上作戦を行う姿勢を強めていて、さらなる住民の犠牲や人道危機が深まることへの懸念が高まっています。

こうした中、ガザ地区で子どもや母親の支援にあたるユニセフのイングラム報道官は23日、NHKのオンラインインタビューに応じ、去年10月の戦闘開始以降、推計で2万5000人以上の子どもが生まれたと明らかにしました。

子どもたちの状況についてイングラム報道官は「呼吸器系の感染症や下痢などの症状が増えている。このままでは病気や栄養失調により子どもの死が爆発的に増えるおそれがある」と述べ、強い危機感を示しました。

そのうえで「ガザ地区の住民には安全な避難場所がない。特に幼い子どもを持つ家族にとってさらに避難することは困難な問題だ」と述べ、ラファへの地上作戦の回避と一刻も早い停戦を訴えました。

戦闘休止に向けイスラエル交渉チームが渡仏 ハマス態度軟化か

イスラエル軍は23日にかけてもガザ地区各地で激しい空爆を続け現地の保健当局は23日、過去24時間に104人が死亡しこれまでの死者は2万9514人にのぼったとしています。

イスラエル軍はハマスの最後の拠点があるとしてガザ地区で最も南にあり避難者を含む150万人近くが暮らすラファへの地上作戦を行う構えを崩していません。

こうした中、カタールなどを仲介役として続く戦闘の休止と人質の解放などのための交渉について、イスラエルの複数のメディアはイスラエルの交渉チームが23日フランスのパリに到着したと報じています。

イスラエルのガラント国防相は「交渉チームに与える権限を拡大した」と発言していて、仲介国のカタールや、アメリカなどとの協議に前向きな姿勢を示しています。

これに対してハマスも23日に、ハニーヤ最高幹部が仲介国エジプトとの協議を終えたと明らかにしていて、フランスで行われる協議の結果を待つものと見られます。

アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルはハマスが態度を軟化させていると伝えていますが、完全な停戦をめぐっては双方の立場の隔たりは大きいままだと見られ、交渉の進展につながるか注目されます。

ネタニヤフ首相 戦闘後のガザ地区管理案を提示

イスラエルのネタニヤフ首相は、22日に開かれた閣議でハマスとの戦闘が終わった後のガザ地区の管理についての案を初めて提示しました。

それによりますと、安全保障面については戦闘が終わったあともイスラエル軍がガザ地区での軍事活動を自由に続ける権利を持ち続け、パレスチナ暫定自治区のあるヨルダン川西岸およびガザ地区の治安を管理するとしています。

また、ガザ地区のイスラエルとの境界沿いには安全のために緩衝地帯を設けるなどの方針も盛り込まれています。

さらにガザ地区の行政を誰が担うかについては、「テロ活動を支援する組織と関わりのない地元の関係者が担う」などとしていますが、パレスチナ暫定自治政府の関与については言及されていません。

ネタニヤフ首相の案はアメリカなどが目指すパレスチナ国家の実現を否定する内容で、パレスチナ暫定自治政府の報道官は「ガザ地区はエルサレムを首都とするパレスチナ国家の一部になる。この地域を安定させたいならイスラエルによるパレスチナの占領を終わらせ、パレスチナを国家として承認する必要がある」と強く反発する声明を出しました。