サッカーJ1開幕 広島 新スタジアムで浦和に快勝 大橋祐紀2得点

サッカーJリーグが23日開幕し、広島市の新しいスタジアムで行われたJ1の開幕戦は、サンフレッチェ広島が新加入のフォワード、大橋祐紀選手の2ゴールで浦和レッズに2対0で快勝しました。

J1の開幕戦は、広島市中区に新設され今シーズンからサンフレッチェが本拠地とするサッカー専用スタジアム「エディオンピースウイング広島」で行われ、昨シーズン3位のサンフレッチェとアジアチャンピオンズリーグを制したレッズが対戦しました。

試合は新スタジアムで初めての公式戦でチケットは前売りで完売して2万7000人余りが訪れ、試合前には広島県出身のミュージシャン、吉川晃司さんが君が代を歌いました。

サンフレッチェは0対0の前半終了間際、川村拓夢選手が打ったミドルシュートを相手ゴールキーパーがはじいたところをJ1の湘南ベルマーレから加入した大橋選手が押し込み、新スタジアムでの公式戦初ゴールを決めました。

大橋選手は後半10分にもゴール前で相手選手の前にうまく入って、加藤陸次樹選手のクロスボールにヘディングで合わせ、追加点をあげました。

守備陣は右手の骨折から復帰したゴールキーパーの大迫敬介選手を中心にレッズを無失点に抑えました。

サンフレッチェは2対0で快勝して絶好のスタートを切り、会場を紫に染めたサポーターとともに新しいスタジアムでの初勝利を祝いました。

一方、レッズは前半からゴール前に攻め込みましたが、チャンスで相手ゴールキーパーの好セーブに阻まれるなどして決めることができず、無得点のまま敗れました。

新加入で2得点の大橋祐紀「恥じないプレーをしたいと」

2ゴールを決めたサンフレッチェ広島のフォワード、大橋祐紀選手は、「チームの勝利に貢献できて本当にうれしい。多くの人が尽力してすばらしいスタジアムを造ってくれたので、恥じないプレーをしたいと思ってこの一戦に臨んだ」と、新たなスタジアムでの開幕戦勝利を喜びました。そのうえで「まだ始まったばかりなので、次もしっかり勝ってみんなで笑って試合終了のホイッスルを聞けるように毎試合、毎試合、戦っていきたい」と次を見据えました。

また、右手の骨折から復帰し、無失点に抑えたゴールキーパーの大迫敬介選手は「今シーズンは今まで以上に優勝したい思いが強い。開幕戦で強い相手に対して完封できたことは自信になる。1試合1試合、自分たちのスタイルを貫きながら勝ち続けていきたい」と話していました。

ミヒャエル・スキッベ監督は「開幕戦にふさわしい、緊迫感のあるいい試合だった。サポーターの声が響く、いい雰囲気の中で勇気づけられた。満員のすばらしいスタジアムでサッカーができて幸せだ」と話していました。

鹿島 3-0 名古屋 仲間隼斗が2得点

もう1試合は、鹿島アントラーズが名古屋グランパスに3対0で快勝しました。仲間隼斗選手が2得点を挙げ、新加入のフォワード、チャヴリッチ選手もゴールを決めました。

24日は、昨シーズンのJ1王者、ヴィッセル神戸とJ1に復帰したジュビロ磐田の対戦など6試合が行われ、J2とJ3も開幕します。