石川 珠洲 津波で制服流された高校生に卒業生が制服贈呈

津波で制服が流されるなどの被害を受けた石川県珠洲市の高校の生徒に卒業生から集めた制服が贈られました。

珠洲市にある県立飯田高校には、能登半島地震による津波で制服が流されてしまったり、地震で自宅が倒壊し制服が破れてしまったりした生徒がいます。

この高校の卒業生たちで作るグループは使わなくなった制服を活用してもらおうと、卒業生やその家族から制服を集め、23日、学校に贈りました。

贈られた制服は、ブレザーやスカートなどあわせておよそ80点で、「試練を乗り越え、これからの夢や希望に向かって自分の道を進んで行ってください」などと書かれた、提供した人たちからのメッセージも添えられています。

制服を贈ったグループのメンバーで、平成7年に飯田高校を卒業した清末絵理さんは、「母校の生徒たちにはできるだけふだんどおりの学校生活を送ってほしいです。被災した方から制服を提供してもらうこともあり、こうした活動が被災者にとっても希望の1つになればと思います」と話していました。

飯田高校の嶽桂輔教頭は、「一部の生徒だけが制服がない状態だったので安心できなかったと思います。思いのつまった制服を寄贈してもらってうれしいですし、卒業生たちの母校愛の強さも感じました」と話していました。