フーシ派 アデン湾でイギリス船舶にミサイル攻撃と発表

イスラム組織ハマスとの連帯を掲げるイエメンの反政府勢力フーシ派は22日、アデン湾でイギリスの船舶にミサイル攻撃を行ったと発表しました。フーシ派の指導者は攻撃をいっそう激化させるとしていて、海上輸送に重要な地域でのさらなる緊張の高まりが懸念されます。

フーシ派の報道官は22日、ビデオ声明で、アデン湾を航行するイギリスの船舶に攻撃を行い、「ミサイルは船に直接命中し、火災を引き起こした」と発表しました。

アメリカ中央軍は、この船舶への攻撃で1人がけがをしたことを明らかにしたうえで、これとは別に、アメリカ軍と有志連合の軍艦が紅海でフーシ派の無人機6機を撃墜したとしています。

無人機は、アメリカ軍などを標的にしていた可能性が高いということです。

こうした中、フーシ派の指導者、アブドルマリク・フーシ氏は22日、ビデオ声明でイスラエルがガザ地区で戦闘を続けていることを踏まえ、紅海などで攻撃をいっそう激化させていく考えを示しました。

イスラム組織ハマスとの連帯を掲げるフーシ派は、去年11月以降、紅海周辺で船舶への攻撃を繰り返していて、海上輸送に重要な地域でのさらなる緊張の高まりが懸念されます。