中国 1月の新築住宅価格指数 主要都市全体の80%が下落

中国の先月の新築の住宅価格指数は、主要な70都市のうち、56都市で前の月から下落しました。下落した都市の数は前の月から減ったものの、依然として全体の80%で下落となっていて不動産市場の低迷が続いています。

中国の国家統計局が23日発表した先月の新築の住宅価格指数は、主要な70都市のうち、56都市で前の月から下落しました。

下落した都市は、前の月から6都市減りましたが、その比率は依然として主要都市の80%にのぼっています。

一方、上昇したのは11都市にとどまり、3都市は横ばいでした。

都市別に見ますと、大都市では
▽上海は0.4%上昇した一方
▽広州は0.8%
▽深セン※は0.7%
▽北京は0.1%
それぞれ下落しました。

また
▽規模の小さい地方の都市は平均で0.4%下がっていて、都市の規模にかかわらず不動産価格の低迷が続いていることが改めて示されました。

中国政府は、銀行に対して不動産業界への金融支援の強化を促しているほか、中国人民銀行が今月、住宅ローンなどの長期の貸し出しの目安となる金利を引き下げるなど、不動産市場の改善に向けた対策を相次いで打ち出していて、こうした対策がどこまで効果をあげるのか注目されます。
(※セン=土へんに川)