大リーグ メッツ 千賀滉大 けが人リスト入り 右肩の張りで

大リーグ、メッツの千賀滉大投手が右肩の張りのため来月のシーズン開幕をけが人リストで迎えることになりました。

これは、メッツのスターンズ編成本部長が22日、フロリダ州ポートセントルーシーでのキャンプ地で明らかにしました。

大リーグ2年目を迎えた千賀投手は、ことしのキャンプで19日にブルペンに入って41球を投げ、20日はキャッチボールなどで調整したあと21日に腕の疲労を訴えて練習を休んでいました。

球団によりますと、千賀投手は21日にMRI検査を受け、22日になって医師の診断を受けたところ、右肩の後方の筋肉に張りが見つかったということです。

スターンズ編成本部長は「開幕に間に合うとは思っていないし、現時点ではけが人リストで開幕を迎えることになる。治療にどれくらいの時間がかかるかは、今後はっきりしてくるだろう」と明らかにしました。

その上で「手術になるような問題ではないし、開幕投手は期待できなくてもシーズン中には多くの試合に投げてくれると期待している」と話し、現時点ではシーズン中の早い時期には復帰できるという見通しを示していました。

千賀投手は大リーグ1年目の昨シーズン、チーム最多の12勝をあげ、防御率はリーグ2位の2.98、202奪三振をマークするなどメッツ投手陣の柱として活躍し、ことしは大リーグで自身初となる開幕投手も期待されていましたが、キャンプ中に離脱することになりました。

千賀「アメリカに来てから違和感 非常に悔しい」

千賀投手は右肩の状態について「いつからかは詳しく分からないが、アメリカに来てから肩の違和感を感じるようになっていた。痛いというよりは、自分の感覚として100マイル近くの球速を投げることへの不安があった。今のままならたぶん打たれる可能性が高いというところで、ちょっと間隔を空けたほうがいいんじゃないかという決断だった」と説明しました。

その上で「チームの先発を任せてもらえるということに関して、生きがいを感じるようなミーティングをした後でこういうことになったのは非常に悔しい。でも、今は過ぎたことを後悔するよりもとにかく次に向けてもっといい選手になって帰って来られるように準備するだけだと思っている」と話し、早期の復帰を目指す決意を示していました。