トルコ中央銀行 利上げ行わず据え置くと発表 インフレ影響焦点

トルコの中央銀行は22日、8回連続で続けてきた政策金利の利上げを行わず、据え置くと発表しました。慢性的に続くインフレへの影響が焦点となります。

トルコの中央銀行は22日、金融政策決定会合を開き、政策金利を45%に据え置くと発表しました。

中央銀行は、記録的な水準となっていたインフラを抑えるためとして去年6月以降、政策金利を当時の8.5%から8回連続で引き上げ、45%まで利上げを行っていました。

据え置きを決めた背景には、インフレを抑えるために必要な金融の引き締めが達成されたという認識があるとみられ、声明では「インフレの傾向が大幅に継続的に低下するまで、現在の政策金利の水準は維持する」としています。

利上げから据え置きに転じたことで、慢性的に続くインフレへの影響が焦点となります。

また、今回の金融政策決定会合は、今月3日に中央銀行の総裁に就任したばかりのカラハン氏のもとで初めて開かれました。

アメリカのIT大手アマゾンの首席エコノミストなどを歴任したカラハン氏は、前任のエルカン氏が家族をめぐるスキャンダルで急きょ、辞任したことを受けて副総裁から昇格した形で、その手腕が注目されています。