バスケ男子日本代表 ことし最初の公式戦でグアムに勝利

パリオリンピックに出場するバスケットボール男子の日本代表が、ことし最初の公式戦となるアジアカップ予選の1次ラウンド初戦でグアムに77対56で勝ちました。

世界ランキング26位のバスケットボール男子の日本代表は去年、48年ぶりに自力でのオリンピック出場を決め、22日夜、有明コロシアムで行われたことし最初の公式戦となるアジアカップ予選の1次ラウンド初戦で世界76位のグアムと対戦しました。

試合は第1クオーター、去年9月に日本国籍を取得して代表に初選出されたジョシュ ハレルソン選手が3本のスリーポイントシュートを決めるなど17対12と5点をリードしました。

第2クオーターはなかなかシュートが決まらず、逆に相手の速攻やゴール下の高さを使った攻撃から得点を重ねられ、35対36と1点をリードされて前半を終えました。

第3クオーターは22歳の司令塔、河村勇輝選手が厳しい守備からボールを奪って得点につなげたほか、持ち味のスピードをいかしたドリブルからのアシストやシュートなどでチームを引っ張り、55対44と試合をひっくり返しました。

第4クオーターはチーム全体で4本のスリーポイントシュートを決めるなどリードを広げ、日本が77対56で勝ちました。

日本は、パリオリンピックに向けた戦力の底上げを目指し、今回は去年のワールドカップのメンバー以外から数多く招集されていて、初戦は力の差を見せて勝利で飾りましたが、持ち味のスリーポイントシュートは45本中12本しか決まらず成功率は26%余りと課題も見られました。

アジアカップ予選の1次ラウンド、日本の次の試合は今月25日に行われ、世界29位の中国と対戦します。

河村勇輝「目指しているバスケットボールとは程遠い」

チームトップの15得点をマークした河村勇輝選手は「苦しい時間帯が続いたが皆さんの応援で乗り越えることができた。自分たちの目指しているバスケットボールとは程遠い内容となってしまったが、チームとしても個人としても準備をして次の中国戦に向けていいバスケットができればいい」と試合を振り返りました。

そのうえで、逆転した後半の意識については「僕もチームもスリーポイントシュートの成功率がなかなか上がらなかったのでしっかりディフェンスから入ろうと臨んだ」と話していました。