「国府宮はだか祭」初めて女性参加 愛知 稲沢 厄よけ伝統神事

愛知県稲沢市の厄よけの伝統神事「はだか祭」が22日行われ、ことしは初めて女性が参加しました。

「国府宮はだか祭」は、稲沢市の国府宮神社に1200年以上前から伝わる伝統の神事で、身に何もまとっていない「神男(しんおとこ)」に触ることで厄をはらうことができると言われています。

ことしは夕方の「もみあい」の前に行われる「儺追笹(なおいざさ)奉納」と呼ばれる神事に初めて女性が参加し、女性は午前、男性は午後と、時間帯を分けたうえで、それぞれの団体がささを奉納していました。

そして、午後4時半ごろ、祭りの主役、ことしの神男の大※くわ佑起さんが参道に現れると、下帯姿の男たちが神男に触れようと一斉に群がっていました。

およそ40分の激しいもみ合いのあと、大※くわさんが神殿にたどりつき引っ張り上げられると、周囲からは大きな拍手と歓声が沸き起こっていました。

6回目の参加だという20代の男性は「ことしも神男に触ることができ、厄を落とせたのでよかったです。女性が参加したことでいつもよりも祭りが盛り上がったと思います」と話していました。

また、初めて祭りに参加した鈴木彩加さんは「無事に奉納することができ最高の気分です。私たちが第1号として歴史の1ページを作る瞬間を皆さんに見てもらえたのではないかと思います」と話していました。

※「くわ」は、十に草冠に木