小泉法相 刑務所などでの隠語使用 直ちにやめるよう通知

名古屋刑務所の受刑者への暴行問題を受けた再発防止策の一環として、小泉法務大臣は、刑務所などで使われてきた隠語の使用をやめるよう通知したことを明らかにしました。

名古屋刑務所では、刑務官22人が2021年から2022年にかけて、3人の受刑者に暴行を繰り返し、このうち13人が書類送検され、いずれも起訴猶予となりました。

これを受けた再発防止策の一環として、小泉法務大臣は記者会見で「刑事施設で使われてきたが、一般社会では使われない35の俗語や隠語の使用を直ちにやめるよう各施設に通知した。粘り強く改善していく」と述べました。

法務省によりますと、刑務所などでは散髪を指す「ガリ」や、食べ終えた食器を下げる「空下げ(からさげ)」などの隠語が使われているということです。

また、全国の刑務所などでは、4月から受刑者の呼び捨てをやめ、原則、「さん」づけで呼ぶことにしています。