“CIA長官 ハマス人質解放に向けフランスで協議へ”米メディア

イスラム組織ハマスに捕らわれている人質の解放に向け、アメリカのCIA=中央情報局のバーンズ長官は近く、フランスを訪れ、仲介にあたるカタールとエジプト、それにイスラエルの高官と協議を行うと、アメリカのメディアが伝えました。ただ、イスラエルとハマスの間で交渉が進展するかは依然として不透明です。

アメリカのニュースサイト、アクシオスは21日、イスラエル政府当局者などの話として、今月23日にCIAのバーンズ長官がフランスのパリを訪れ、人質の解放に向けて仲介にあたるカタールとエジプト、それにイスラエルの高官と協議すると伝えました。

また、複数のバイデン政権高官は、来月10日ごろに始まるイスラム教の断食月、ラマダンまでにイスラエルとハマスの間の交渉を成立させ、戦闘の休止を実現したいと話しているということです。

一方、イスラエルの戦時内閣に入っているガンツ前国防相は21日、「進展を示す初期の兆候がある」と述べ、交渉の進展に前向きな見方を示しました。

ただ、「新たな取り引きが成立しなければ、ラマダンの期間中も作戦を続ける」と述べ、ラマダンまでに人質を解放しなければ、ガザ地区南部ラファへの地上作戦を行う姿勢を改めて示唆しました。

交渉をめぐっては、戦闘休止の期間やイスラエルの刑務所から釈放されるパレスチナ人の数などについて、イスラエルとハマスの間で隔たりが大きいままで、交渉が進展するかは依然として不透明です。