北青鵬 “暴力”で引退勧告 宮城野親方は降格の処分案まとめる

大相撲、幕内の北青鵬が弟弟子に暴力行為を行ったなどとして、日本相撲協会のコンプライアンス委員会が、北青鵬については引退勧告、師匠で元横綱・白鵬の宮城野親方については2階級降格などとする処分案をまとめたことが関係者への取材でわかりました。

北青鵬は先月の初場所で右ひざのけがを理由に6日目から休場していて、関係者によりますと、複数の弟弟子に暴力行為を行ったなどとして協会のコンプライアンス委員会の調査を受けていました。

そして、委員会が北青鵬については引退勧告、監督責任を負う宮城野親方については現在の委員から最下位の年寄への2階級降格と報酬減額の処分案をまとめたことが関係者への取材で分かりました。

21日に委員会の聞き取りを受けた後、北青鵬は報道陣の取材に対して「素直に反省しています」と話していて、協会は23日に開く臨時理事会で処分案を協議するということです。

北青鵬はモンゴル生まれで札幌市出身の22歳。

身長2メートル4センチ、体重182キロの体格を生かした四つ相撲を持ち味に、去年の春場所で新入幕を果たしました。

また、宮城野親方は史上最多の優勝45回を誇るなど数々の記録を残して3年前に引退し、おととしの7月に宮城野部屋を継承して師匠として指導にあたっていました。

「暴力禁止規程」7段階の懲戒処分

日本相撲協会の「暴力禁止規程」では、力士や親方などが暴力行為をしたり、監督を怠ったりした場合について、その内容や責任の程度に応じて7段階の懲戒処分を行うことを定めています。

▽最も重いのが「解雇」で、
次いで、
▽「引退勧告」
以降、
▽「降格」
▽「業務停止」
▽「出場停止」
▽「報酬減額」
▽「けん責」
とされています。

今回は、
▽北青鵬が2番目に重い引退勧告
▽宮城野親方が3番目に重い降格
などとする処分案がまとめられました。