プーチン大統領 国際競技大会を開催 ロシアの国力誇示か

ロシアのプーチン大統領はロシア中部で大規模な国際競技大会を開催して、同盟関係にあるベラルーシや中央アジアの首脳たちも招待しました。ウクライナへの軍事侵攻から今月24日で2年となるなか、ロシアの国力を誇示するねらいがあるとみられます。

ロシアのプーチン大統領は21日、ロシア中部タタルスタン共和国の中心都市カザンをショイグ国防相とともに訪問し、航空機の工場を視察しました。

プーチン大統領はこのなかで、核兵器を搭載できる戦略爆撃機について担当者から説明をうけるとともに、みずから機体にも乗り込み、ロシアの核戦力を誇示しました。

また、カザンではこの日からスポーツなどの大規模な国際競技大会を開催しました。

開会式にはロシアと同盟関係にあるベラルーシのルカシェンコ大統領や、中央アジアのカザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギスなどの首脳たちを招待し、プーチン大統領は演説で、「ロシアはこれまでも、これからも世界有数のスポーツ大国であり続ける」とアピールしました。

さらに、このイベントにあわせて訪れた各国の首脳たちと個別の会談も相次いで行い、連携を強調しました。

ウクライナへの軍事侵攻から今月24日で2年となるなか、プーチン政権としては大規模なイベントを開催してロシアの国力を誇示するとともに、勢力圏とみなす旧ソビエト諸国の結束を打ち出したいねらいもあるとみられます。