英外務省 ナワリヌイ氏収監のロシアの刑務所幹部に制裁と発表

ロシアのプーチン政権への批判を続けていた反体制派の指導者ナワリヌイ氏が刑務所で死亡したことを受けて、イギリス政府はナワリヌイ氏が収監されていたロシア北部の刑務所の幹部に対し、制裁を科したと発表しました。

イギリス外務省の21日の発表によりますと、制裁を科されたのはナワリヌイ氏が収監されていた北極圏にあるロシア北部の刑務所の幹部6人で、資産を凍結するほか、イギリスへの渡航を禁止するとしています。

このなかで、イギリス外務省は、「ナワリヌイ氏は収監中に治療を受けることを拒否されたり、マイナス32度の中、歩かされたりして苦しんでいた」と指摘し、刑務所の対応を非難しました。

また、キャメロン外相がコメントを発表し、「ロシア当局はナワリヌイ氏を脅威とみなし、これまでにも彼を黙らせようとしてきた。ロシアの抑圧的な性質を疑いようもない」と強調しました。

そのうえで、イギリス政府はロシア当局がナワリヌイ氏の遺体を遺族に引き渡していないことについて、遺族への一刻も早い引き渡しを求めていくとしています。