中国外相 仏大統領と会談 関係強化一層進めることで一致

中国の王毅外相は訪問先のフランスでマクロン大統領と会談し、両国の関係強化を一層進めていくことで一致しました。王外相の訪問は習近平国家主席のフランス訪問に向けた環境整備を進めるねらいもあると指摘されています。

中国の王毅外相は20日、訪問先のフランス・パリでマクロン大統領と会談しました。

中国外務省によりますと、会談で王外相はフランスの外交姿勢について、「独立自主を堅持している」と称賛したうえで、フランスに対し、中国とヨーロッパの関係が健全で安定的に発展するよう望む考えを示しました。

これに対し、マクロン大統領は去年、みずからが中国を訪問したことに触れたうえで、「ことしのハイレベルの往来を中国側とともに準備することを期待する」と述べたということです。

また、フランス大統領府によりますと、会談では両国がことし国交樹立60周年となることを踏まえ、交流の拡大や農業、航空関係の分野などでの関係強化を一層進めていくことで一致したということです。

外交筋からは、習近平国家主席がこの春にもフランスを訪問するという見方が出ていて、王外相の訪問は会談に向けた環境整備を進めるねらいもあると指摘されています。