英国防省「ロシア軍 ウクライナ掌握地域 段階的に拡大」と分析

ウクライナ東部の激戦地アウディーイウカを掌握したと発表したロシア軍の出方について、イギリス国防省は、今後、数週間かけて掌握する地域を拡大しようとするという見方を示しました。
アメリカメディアは、ウクライナがこの町を失った影響の大きさを指摘しています。

ロシア国防省が2月17日にウクライナ東部ドネツク州の激戦地アウディーイウカを掌握したと発表した中、ロシアのショイグ国防相は20日、国営タス通信のインタビューで、ウクライナ軍が奪還したとしていた南部ヘルソン州のドニプロ川の東岸地域にある集落クリンキを再び掌握したと重ねて主張しました。

そのうえで、「ウクライナ軍の反転攻勢にピリオドが打たれると言えるか」という問いに対し、「全体的にはそのとおりだ」と答え、ウクライナ軍の反転攻勢は失敗に終わったと強調しました。

ロシア軍の今後の出方について、イギリス国防省は20日、「休息をとって準備を固める期間が必要だ。アウディーイウカから今後、数週間かけて段階的に掌握する地域を拡大しようとするだろう」と分析しています。

一方、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは20日、欧米の当局者や現地の兵士の話として、アウディーイウカからウクライナ軍が撤退した際、850人から1000人ほどの兵士がロシアの捕虜になったか、行方不明になっているおそれがあると伝えました。

ニューヨーク・タイムズは、ウクライナ軍が兵員不足に苦しむ中で多くの兵士を失えば、さらに補充する必要が出てくるとして、「アウディーイウカを失ったことが、当初、思われていたよりも重要になる可能性がある」と、ウクライナがこの町を失った影響の大きさを指摘しています。