中学校の教室間借りし授業の高校生 中学生に勉強を教える 石川

石川県穴水町の県立高校の生徒たちは、能登半島地震で校舎が被害を受けたため、近くの中学校の教室を間借りして授業を受けています。こうした中、高校生たちが同じ校舎で学ぶ中学生に勉強を教える取り組みが行われています。

穴水町にある県立穴水高校の生徒たちは、地震で校舎の壁に亀裂が入るなどしたため、近くにある穴水中学校の教室を間借りして授業を受けています。

こうした中、中学校からの依頼を受けて、高校生たちが同じ校舎で学ぶ中学3年生に勉強を教える取り組みが先週から行われています。

21日は授業が終わったあとに5人の生徒が残って英語や数学を教え、中学生が質問をするとメモをしながら丁寧に答えていました。

穴水中学校によりますと、受験を控える3年生の中には地震が起きて不安を抱えている生徒もいるということで、年齢が近い高校生に接することで不安を和らげてもらいたいとしています。

参加した中学3年の女子生徒は「年齢の近い先輩たちだと気軽に質問もしやすいので、頑張りたいと思います」と話していました。

勉強を教えた高校2年の男子生徒は「校舎を借りているので、少しでも恩返しができればと思います」と話していました。