野党4党 参院でも政倫審を開催するよう 審査会会長に申し立て

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、立憲民主党など野党4党は、参議院でも政治倫理審査会を開催するよう審査会の会長に求めました。

立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党の野党4党の参議院政治倫理審査会の委員らは、21日午後、自民党の野村哲郎・会長に対し審査会を開催するよう申し立てを行いました。

そして、自民党の聴き取りを受けた世耕前参議院幹事長ら参議院議員31人全員と、政治資金規正法違反の虚偽記載の罪で在宅起訴され、自民党を離党した大野泰正議員のあわせて32人の出席を求めました。

これに対し、野村会長は「幹事懇談会などで協議していきたい」と応じました。

政治倫理審査会の開催には、委員の3分の1以上の申し立てが必要ですが、21日は、ちょうど3分の1にあたる5人が申し立てを行っていて、今後は、与野党で出席を求める議員の人選などについて協議が行われることになります。

世耕前参院幹事長 審査会が開かれれば出席する意向

自民党の世耕 前参議院幹事長は「私に対する政治倫理審査会の審査の申し立てがあったという通知があった。今後、審査会で審査することが可決された場合には、出席の上、しっかりと説明責任を果たしたい」というコメントを発表し、審査会が開かれれば、出席する意向を明らかにしました。

立民 吉川沙織氏「全員が説明を」

参議院政治倫理審査会の野党側の幹事を務める立憲民主党の吉川沙織氏は記者団に対し「国会としての自浄機能を発揮できるよう、説明責任を果たしてもらいたい。事実関係を明らかにすることが、政治に対する信頼を取り戻すことになり、野党側が求めた全員に説明してもらうことで問題の構造が明らかになる」と述べました。

自民 参院政治倫理審査会長「幹事懇談会で協議」

自民党の野村哲郎 参議院政治倫理審査会長は記者団に対し「来週から幹事懇談会で話し合いをしようということできょうは終わった。対象者が多いので、どのくらいの人数に絞るのかも検討しなければならない」と述べました。

また記者団から野党側が求めている32人に意向を確認するのか問われ「これから関口参議院議員会長や石井参議院国会対策委員長と話をしたい」と述べました。