米大統領選 共和党候補者選び ヘイリー氏「撤退はしない」

ことし秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びでトランプ前大統領に大きくリードを許すヘイリー元国連大使が「撤退はしない」と述べて、選挙戦の継続を宣言するとともに有権者の大多数はバイデン大統領とトランプ氏の再対決を望んでいないとして、みずからへの支持を訴えました。

ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びに立候補しているヘイリー元国連大使は20日、地元の南部サウスカロライナ州で演説し「ここにいる人の中には私が選挙戦から撤退するかどうか見に来た人もいるだろうが、私は撤退しない」と述べ、今月24日のサウスカロライナ州の予備選挙のあとも選挙戦を継続すると宣言しました。

ヘイリー氏としては、支持率でトランプ前大統領に大きくリードを許すなか、選挙戦から撤退するのではないかとの見方を払拭し、有権者の関心を集めるねらいがあったとみられます。

またヘイリー氏は11月の本選挙について最近の世論調査の結果を念頭に「アメリカ人のおよそ70%はバイデン大統領とトランプ氏の再対決を望んでいない」と述べました。

その上で「アメリカ人の60%近くが『バイデン大統領もトランプ氏も大統領になるには、年をとりすぎている』と答えている。認知症のおそれのある人に大統領職を任せてはならない」と述べ、みずからへの支持を訴えました。

支持者「彼女が選挙戦を続けてくれることをうれしく思う」

ヘイリー元国連大使の集会に参加した支持者の男性は「彼女が選挙戦を続けてくれることをうれしく思う。私はトランプ氏がバイデン大統領と対決する姿を見たくない。トランプ氏とバイデン氏のいずれが勝つことも好まない」と話していました。

また別の支持者の女性は「ヘイリー氏は私たちを再び1つにまとめようとしている。彼女は候補者選びを戦い続けるだろう」と話していました。