ナワリヌイ氏の母 プーチン大統領に遺体の引き渡し求める

ロシアのプーチン政権への批判を続け、刑務所で死亡した反体制派の指導者ナワリヌイ氏の母親が20日、動画を公開し「息子に会わせてほしい」と述べプーチン大統領に対し遺体の引き渡しを求めました。

ロシアの当局が2月16日に刑務所で死亡したと発表した反体制派の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏をめぐっては、検査のためさらに14日間、遺体の引き渡しができないと当局が母親らに通告したと伝えられています。

ナワリヌイ氏の母、リュドミラさんは20日、刑務所の前で撮影した動画を公開し「息子に会えないまま5日目となった。遺体の所在すら分からない」と訴えました。

その上で「プーチン、問題の解決はあなたしだいだ。そろそろ息子に会わせてほしい。人間らしく葬れるよう、遺体の早期引き渡しを求める」と呼びかけました。

ロシアの人権団体のもとには市民から連邦捜査委員会に遺体の返還を求める意見が7万件以上寄せられているということです。

ナワリヌイ氏の妻「毒物の痕跡が消えるのを待っている」

一方、ナワリヌイ氏の妻、ユリアさんは19日公開したビデオメッセージで「遺体を引き渡さないのは毒物の痕跡が消えるのを待っているからだ」と述べ、ナワリヌイ氏の死亡にプーチン政権が関与したとして強く非難しました。

これについてロシア大統領府のペスコフ報道官は20日、「国家元首に対する全く根拠のない恥知らずな非難だ」と批判しました。

米カービー大統領補佐官 透明性ある調査求める

ロシアのプーチン政権への批判を続けた反体制派の指導者ナワリヌイ氏が刑務所で死亡したことを巡り、アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は20日、記者団に対し「プーチン大統領に責任があることに変わりはない。彼の死について信頼できる捜査が行われないかぎりはロシア政府の主張をうのみにすることはできない」と述べてロシア政府に対し、死因について透明性のある調査を求めていく考えを示しました。

また、ナワリヌイ氏の死亡に加えてウクライナへの侵攻からまもなく2年になることを受けてロシアの責任を追及するとして、2月23日に新たな制裁を発表することも明らかにしました。