立民 皇位継承で会合 “「女性宮家」緊急の課題として議論を”

安定的な皇位継承のあり方をめぐり、立憲民主党は会合を開き、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設について「とりわけ緊急的な課題として議論を急ぐ必要がある」とする論点整理の案が示されました。

立憲民主党は20日、国会内で、安定的な皇位継承のあり方などを検討する委員会の会合を開きました。

委員長を務める野田元総理大臣は「去年の年末に、額賀衆議院議長から党内議論の聴き取りがあり、通常国会中に各党で成案を得ることまでを視野に入れていると感じた。党内の意見集約をできるようにしたい」と述べ、論点整理の案が示されました。

この中では、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設について「近々、女性皇族が婚姻により皇室を離れることは十分想定され、とりわけ緊急的な課題として議論を急ぐ必要がある」と指摘したうえで、女性皇族の配偶者や子どもに皇族の身分を付与する案についても検討が必要だとしています。

また、旧皇族の男系男子を養子に迎える案については、養子となり得る対象者を確認したうえで、憲法が「法の下の平等」を定めていることを踏まえ「憲法上の規定と整合性を持つかどうかを含めて検討すべき」としています。

立憲民主党は、3月中に党としての考え方をまとめたいとしています。