「とやま応援クーポン」 能登半島地震で落ち込む観光業を支援

能登半島地震の影響で、富山県を訪れる観光客の数が落ち込む中、観光業への支援を目的とした「とやま応援クーポン」の取り扱いが20日から始まりました。

「とやま応援クーポン」は、能登半島地震を受けて県が独自に始めた支援事業で、県内のホテルや旅館に宿泊したり、日帰りで利用したりした場合に一定額のクーポンが発行され、飲食店や土産店で利用できます。

20日から取り扱いが始まり、氷見市内の旅館では、館内にPR用のチラシを貼って、宿泊客にクーポンの利用を呼びかけていました。

クーポンは
▽国の「北陸応援割」が始まるまでは、対象のホテルや旅館で1万円以上利用すると3000円分が
また
▽「北陸応援割」の開始から4月27日までに5000円以上利用した場合は1000円分が付与されます。

県の調査では、今回の地震で、宿泊予約のキャンセルなどによる損失額は推計で20億円を超えるとされ、こうした支援事業を通じて観光需要の早期の回復を目指しています。

氷見市の旅館、「みろくの湯の宿こーざぶろう」で、おかみを務める澤武幸栄さんは「復興に向け元気にやっているので、これを機に氷見の景色を見に来てほしいです。土産店や飲食店でクーポンを使っていただき、地域全体で活性化したらいいなと思います」と話していました。