輪島からの2次避難者対象 石川県の住宅説明会 4つの選択肢示す

能登半島地震で被災し、富山県黒部市に2次避難している石川県輪島市の人たちを対象に、今後の住まいをどうするか考えてもらうため、石川県の担当者などによる説明会が開かれました。

これは石川県が広域避難者に対応するため各地で開いているもので、20日は輪島市からの2次避難者、およそ80人が滞在している黒部市の宇奈月温泉のホテルで説明会が開かれました。

石川県と輪島市から訪れた職員たちは被災者に個別で対応し、今後の石川県での住まいについて「仮設住宅」をはじめ、行政が家賃を負担する民間住宅の「みなし仮設住宅」「公営住宅」、それに修理後の「自宅」の4つの選択肢を示したうえで、入居手続きの方法や確保できている戸数などを説明していました。

さらに、地域ごとに異なる水道などのライフラインの復旧状況も説明しました。

家族3人で避難している50代の女性は「自治体の担当者と対面で相談できるので助かります」と話し、夫婦2人で避難している70代の男性は「今後の見通しが立たないので不安です。1か月以上も自宅の様子を確認できていないので、とにかく早く帰りたい」と話していました。

石川県広域避難者支援グループ長の谷野明勝さんは「自宅近くの『仮設住宅』に住みたいという要望が多いですが、現状では十分に応えられません。『みなし仮設住宅』につなぎとして住んでもらう方法などを説明し、少しでも不安の解消に努めたい」と話していました。