高校野球 花巻東 佐々木麟太郎 米大学進学「覚悟もって決断」

高校球界屈指の強打者でアメリカ、スタンフォード大学への進学を決めた岩手県の花巻東高校の佐々木麟太郎選手が取材に応じ「覚悟をもって決断した。大リーグやプロ野球のドラフト会議で指名されるようになりたい」と決意を話しました。

花巻東高校の佐々木選手は、高校通算で140本のホームランを打っている強打者です。

佐々木選手は、プロ野球志望届を提出せずにアメリカの大学に進むことを明らかにし、その進路が注目されていましたが、今月14日、名門大学として知られるカリフォルニア州のスタンフォード大学の野球部に進学することが野球部のSNS上で明らかにされました。

佐々木選手は20日、花巻東高校で取材に応じ、スタンフォード大学への進学を決めたことについて「覚悟を持って決断した。スタンフォード大学でプレーする以上、戦力になれるよう頑張りたい」と話しました。

背番号が「3」に決まったことついて「記録だけでなく、記憶にも残る偉大な長嶋茂雄さんがつけていた番号は、強い印象があり3番をつけてプレーできる喜びがあったので選んだ」と話していました。

佐々木選手は現在、英語の勉強やトレーニングに励んでいるということで3月に高校を卒業したあと、ビザなどの準備が整い次第、アメリカに渡って9月の入学に備えることにしています。

今後については「2年後以降、大リーグやプロ野球のドラフト会議で指名してもらえるチャンスもある。未熟な部分をレベルアップして指名をされるよう頑張りたい」と意気込んでいました。

佐々木選手の父親で、花巻東高校野球部の佐々木洋監督は「野球選手としても人間としても可能性を伸ばしてもらい、日本に何か貢献できるような人間になってほしい」と期待を寄せていました。

米プレーの日本国籍の大学生獲得 ドラフト会議細かな規定なし

プロ野球のドラフト会議のルールなどが記載されている野球協約には、日本国籍の大学生に関して、日本の学校に在籍している選手に対しては、ドラフト会議翌年の3月に卒業する見込みの選手にかぎり指名できることなど、日本でプレーしていることを前提としたルールが書かれている一方、アメリカでプレーする選手の獲得については記載がありません。

NPB=日本野球機構によりますと、日本のプロ野球の球団がアメリカでプレーする日本国籍の大学生を獲得するにはドラフト会議での指名は必要だということですが、現段階では年齢などの細かな規定そのものがないということです。