立民 梅谷守議員 会合で有権者に日本酒提供 “対価として”

衆議院新潟6区選出で立憲民主党の梅谷守議員が、先月、上越市内の会合で有権者に日本酒を渡していたことがわかりました。議員側は、渡したことを認めた上で「会合の対価として提供したことがある。今後は疑義を生じさせかねない物品などの提供は差し控える」とコメントしています。

関係者によりますと、立憲民主党の梅谷守議員は、先月、選挙区内の上越市で行われた町内会の行事で、有権者に日本酒を渡したということです。

公職選挙法は、政治家が有権者に金品などを寄付することを禁止していて、県選挙管理委員会によりますとイベントでの差し入れなども法律に抵触するおそれがあるということです。

梅谷議員の事務所は、NHKの取材に対して「おのおのの会合の対価として提供したことがある」と酒を渡したことを認めた上で「今後は疑義を生じさせかねない物品などの提供は差し控え、公職選挙法の趣旨にのっとって適切に対応していく」とコメントしています。

梅谷議員は、新潟県議会議員を経て3年前の衆議院選挙で、当時の新潟6区から立候補し、初めて当選しました。

梅谷衆院議員「軽率だったと深く反省している」

梅谷守 衆議院議員は国会内で記者団に対し「関係者や選挙区の方々に、懸念を抱かせてしまい、深くおわび申し上げる。会合への出席の対価と認識していたが、私の認識不足であり、軽率だったと深く反省している。今後、二度とこのようなことがないよう誓う」と述べました。

一方、記者団が議員の職を続けるつもりがあるかどうかや、過去に同様の事案がなかったか質問しましたが、梅谷氏は答えず「今後、二度とこのようなことがないよう自分自身で強く誓っている」と述べるにとどめました。

林官房長官「適切に説明することが重要」

林官房長官は午後の記者会見で「具体的な事実関係に即して判断されるべきもので、政府としてコメントは控えるが、一般論として申し上げれば、政治活動に関わる事柄はそれぞれの政治家が必要に応じ、適切に説明することが重要だ」と述べました。

立民 岡田幹事長「軽率 事実関係を把握して適切に対応」

立憲民主党の岡田幹事長は記者会見で「本人も反省の弁を述べているように、軽率な行為であることは間違いない。よく事実関係を把握して、適切に対応していきたい」と述べました。

そのうえで「報道の内容が事実かどうか、まだ十分に確認できていないが、はっきりと写真や動画などもあり、かなり確度が高い話だろうと思っている」と述べました。

町内会関係者「礼儀として断れなかった」

梅谷議員から日本酒を渡されたという町内会関係者は、NHKの取材に対して「法律違反の可能性があると思った。礼儀として断れなかったので、神様にお供えするものとして受け取り開封はしていない」と話していました。

立民 新潟県連幹事長「事実関係を確認し対応を検討」

立憲民主党新潟県連の幹事長を務める米山隆一衆議院議員は「事実関係を確認し、県連として対応を検討する」とコメントしています。

新潟県選挙管理委員会「違法性は司法当局が判断」

新潟県選挙管理委員会は「一般的に、町内会行事などへの差し入れは公職選挙法に抵触するおそれがある。今回はすでに行われた行為で、違法性は司法当局が判断するものだ」としています。