「闇バイト」の募集を見抜くポイントは 都内の高校で特別授業

SNSなどを通じていわゆる「闇バイト」に応募し、若者が犯罪に加担してしまう事件が相次いでいることから都内の高校で「闇バイト」の募集を見抜くポイントを学ぶ特別授業が行われました。

「闇バイト」は、SNSなどで高額な収入をうたい、若者が軽い気持ちで応募した結果、特殊詐欺の受け子や強盗の実行役など犯罪に加担してしまうものです。

東京 千代田区の正則学園高校で行われた特別授業には2年生およそ230人が参加し、都内の人材サービス会社の社員が「闇バイト」の求人を見たり勧誘されたりした経験がある高校生が41%余りになるとして、注意を呼びかけました。

そしてSNS上での注意点として「初心者歓迎」「簡単に高収入」などと記載されたものや、特殊詐欺で現金を受け取ったり引き出したりする「#受け、出し」やそれらの頭文字の隠語である「#UD」があるものには絶対応募してはいけないと伝えていました。

続いて募集広告から「闇バイト」を見抜くクイズが行われ「段ボールを運ぶだけの簡単な仕事です。1件5万円から。DMにてご連絡ください」といった内容は、犯罪に使われるものを運ぶ「運び屋」の可能性があり、連絡がダイレクトメールになっている点で「闇バイト」の可能性があることが説明されていました。

参加した生徒は「『受け子』や『出し子』といったことばには気をつけ、募集を検索するときも『高収入』などお金目当ての検索ではなく、仕事内容の「接客」といったワードで検索します」と話していました。

人材サービス会社の堤花野さんは「犯罪に加担することになれば今後の人生に大きく影響してしまいます。『闇バイト』に対する危機管理能力を身につけてもらえたらうれしいです」と話していました。