“プーチン大統領からキム総書記に専用車贈られた”北朝鮮発表

北朝鮮は、ロシアのプーチン大統領からキム・ジョンウン(金正恩)総書記に専用車が贈られたと発表しました。プーチン大統領が来月の大統領選挙以降、北朝鮮を訪れる見通しも示される中、首脳どうしの蜜月ぶりをアピールしています。

20日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、ロシアのプーチン大統領からキム・ジョンウン総書記に対しロシア製の専用の乗用車が贈られたと伝えました。

乗用車を受け取った、キム総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏は「両国の首脳どうしに結ばれた格別な友好関係の証しであり、最も立派な贈り物だ」と述べ、キム総書記の謝意を伝えたということです。

キム総書記は去年9月にロシア極東を訪れた際、プーチン大統領の専用車に一緒に乗り、車の説明を受ける場面もありましたが、「労働新聞」は今回贈られた車の写真のほか、車種などの詳細は伝えていません。

両国をめぐっては、北朝鮮が、ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに武器を供与していると欧米などから懸念が強まっていますが、プーチン大統領が来月の大統領選挙以降、北朝鮮を訪れる見通しも示されていて、首脳どうしの蜜月ぶりをアピールしています。

ロシア大統領府“贈ったのはロシア製自動車アウルス”

ロシア大統領府のペスコフ報道官は20日、プーチン大統領がキム・ジョンウン総書記に贈った車は、ロシアで大統領の専用車両として使用されているロシア製自動車アウルスだと明らかにしました。

そのうえで「キム総書記がボストーチヌイ宇宙基地を訪問した際にプーチン大統領がこの車を見せ、キム総書記も気に入ったので、贈ることを決めた」と説明しました。

去年9月にロシア極東のボストーチヌイ宇宙基地で行われたロシアと北朝鮮の首脳会談ではキム総書記がプーチン大統領の専用車に乗り込むなどして、両首脳が蜜月ぶりをアピールして話題となっていました。