鈴木財務相 “G20出席難しい” 新年度予算案の国会審議優先で

鈴木財務大臣は、来週、ブラジルで開催されるG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議について、新年度予算案の国会での審議を優先する必要があるため、出席は難しいという認識を示しました。

G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は、今月28日と29日の2日間の日程でブラジル・サンパウロで開かれます。

鈴木財務大臣は20日の閣議のあとの記者会見で会議に出席するかどうか問われたのに対して「国際会議の重要性は強く認識しているが、能登半島地震への対応もあり、予算を今年度中に確実に成立させることも極めて重要な政治課題だ。今年度中に成立させるための日程を考えると参加は容易ではない状況になりつつある」と述べ、G20の会議への参加は難しいという認識を示しました。

新年度予算案は現在、衆議院予算委員会で審議されていますが、自民党の派閥の政治資金をめぐる問題で与野党の攻防が激しくなる中、採決の前提となる中央公聴会の日程も決まっておらず、衆議院での採決のめどが立っていません。