“日系人強制収容の歴史を記憶に”米大統領令から82年で催し

第2次世界大戦中の1942年、日系アメリカ人の強制収容につながった大統領令が署名された日から82年となり、アメリカ各地では日系人収容の歴史を記憶にとどめようとさまざまな催しが行われました。

第2次世界大戦中の1942年2月19日に当時のルーズベルト大統領が署名した大統領令によってハワイとアメリカ西海岸に住んでいた日系アメリカ人は、敵性外国人と見なされ、多くの人が強制収容所に送られました。

このうち西部ワシントン州のベインブリッジ島は、最初に日系人など227人の立ち退きと強制収容が行われた場所です。

大統領令から82年となる19日に、この島では強制収容の歴史を伝える記念碑の清掃活動が行われました。

参加したおよそ100人は記念碑を水拭きしたり、遊歩道に生い茂った雑草を刈ったりしました。

島の日系人コミュニティーの役員で父親が強制収容されたカート・ハヤシダさんは「当時、人々は日系人コミュニティーを恐れ、誤った結論に飛びつきました。きょう地域の大勢の人たちが参加してくれたということは私たちにとって大きな意味を持ちます」と話していました。

この日、バイデン大統領は「アメリカ政府による日系人への公式謝罪を改めて確認し、『二度とないように』と明言することで大統領令による悲劇の遺産を心にとどめます」とするコメントを発表しました。