天然の冷蔵庫で保存「雪室りんご」 小学生が掘り出し体験 青森

雪で作られた天然の冷蔵庫「雪室(ゆきむろ)」で保存された「雪室りんご」の掘り出し作業を青森県鶴田町の小学生が体験しました。

鶴田町の鶴田小学校では、地元特産のりんごの栽培や収穫などの体験学習が年間を通じて行われていて、19日は5年生およそ30人が妙堂崎地区の生産者のもとを訪れ、「雪室りんご」の掘り出し作業を体験しました。

児童たちは高さ2メートルほどの「雪室」をスコップを使って崩し、赤い「サンふじ」や黄色い「王林」など3種類のりんごが入った箱を運び出しました。

雪室で保存されたりんごは水分が保たれてみずみずしく甘みが引き立つということで、その場で味わった児童たちは雪室りんごのおいしさに驚いた様子でした。

男子児童の1人は「雪室りんごはとてもみずみずしくて冷蔵庫のりんごよりもおいしかった。雪室に入れるだけで簡単なので自分も果物を入れて保存してみたい」と話していました。

生産者の中野光彦さんは「ことしは雪が少なく雪室を作るのに苦労したが、子どもたちに雪室りんごのおいしさを知ってもらえてよかった」と話していました。