海藻食い荒らす「ムラサキウニ」 新メニューで漁業再生を 鳥取

海藻を食い荒らし漁業への影響が問題となっている「ムラサキウニ」を使った新しいメニューを、鳥取市内などの飲食店で提供するイベントが19日から始まりました。

この「とっとりウニムースフェア」は、県や県漁業協同組合などが企画し鳥取市と岩美町の合わせて19の飲食店が駆除したムラサキウニを使ったメニューの提供を19日から始めました。

このうち、鳥取港近くにある海鮮料理店「海陽亭」では、ウニに豆乳を混ぜムース状にして、地元でとれた白いかの刺身とイクラを添えたメニューを1日限定10食で提供します。

この店の東田慶さんは「食べやすくしつつ、ウニの味もしっかり出したいと思いムースにしました。ムラサキウニのおいしさが詰まっていると思います」と話していました。

このほか
▽ウニをのせた茶わん蒸しや
▽ウニと地元でとれたモサエビを合わせた前菜など、それぞれの店がオリジナルのメニューを提供しています。

鳥取県沿岸で大量発生しているムラサキウニは海藻を食い荒らし、貝や魚の生育環境が悪化する原因となっていて、県は駆除したウニを活用して漁業の再生につなげたいとしています。

このイベントは今月25日まで行われていて、参加店舗とメニューは「鳥取ブルーカーボンプロジェクト」のホームページで確認できます。