トヨタ 部品調達価格“来年度上半期は現在上回る水準に”

トヨタ自動車は取引先のメーカーから部品を調達する価格について、来年度上半期は全体として現在を上回る水準とする方針を決めました。取引先の間で賃上げや職場環境の改善など「人への投資」を進めてもらうねらいがあるとしています。

トヨタでは、取引先のメーカーから部品を調達する際の価格を年2回、改定しています。

ことし4月から9月までの来年度上半期について、トヨタは直接取引のある国内およそ400社からの調達価格を全体として今年度下半期を上回る水準とする方針を決めました。

この対応について、トヨタでは、原材料費やエネルギー価格の上昇を踏まえたほか、取引先の間で賃上げや職場の環境改善など「人への投資」を進めてもらうねらいがあるとしています。

こうした「上乗せ分」を含めた具体的な価格については各メーカーとの交渉で決定するとしています。

トヨタによりますと、取引先のメーカーからは生産の負荷が高まる中で人材の採用が難しく、働きやすい環境を整備したいという声が寄せられているということです。

トヨタでは「未来への成長を考えるとこうした対応が急務で、サプライチェーン全体での波及につなげていきたい」と話しています。