“タイガーマスク” 食品提供や就労支援に乗り出す 前橋

漫画「タイガーマスク」の主人公を名乗り、子どもたちにランドセルを贈った前橋市の男性が、群馬県内の施設に入所しているひとり親家庭などに対して、食品の無償提供や、就労先を紹介する新たな支援に乗り出しました。

河村正剛さんは、14年前、漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗って児童相談所にランドセルを贈る活動を行って以降、ひとり親家庭などにさまざまな支援を続けています。

河村さんは19日に会見し、前橋市内の食品メーカーの協力を得て、新たな支援を始めることを明らかにしました。

県内の施設に入所しているひとり親家庭や、児童養護施設の入所者や施設を出た人、さらに、子ども食堂を対象に、食品メーカーでいわゆる「食品ロス」となっている年間およそ1トンの肉の加工品を無償提供したり、食品メーカーの工場を就労先として紹介したりするということです。

河村さんは「困っている人たちが行政の支援をなかなか受けられていない状況がある。自立につなげていけるように取り組みたい」と話していました。

また、食品メーカーの赤石貴正 社長は「食品工場はさまざまな事情がある人が働きやすい職場だと思うので、支えていきたい」と話していました。