【被害状況19日】石川県 241人死亡確認 住宅被害 7万2844棟

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は19日午後2時の時点で241人となっています。

石川県 241人死亡確認(19日午後2時)

自治体ごとにみますと、
▽珠洲市で103人
▽輪島市で102人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人
となっています。

このうち、「災害関連死」の疑いがあるのは、珠洲市と能登町でそれぞれ6人、輪島市で3人のあわせて15人です。

内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気が悪化したり、体調を崩したりして命が失われるケースをいいます。

重軽傷者は、県内全体で1185人にのぼっています。

安否不明9人(19日午後2時)

また、石川県は家族や親族などからの情報をもとに自治体を通じてまとめた、安否が分かっていない人、あわせて9人の名前、住所、性別、年齢を公表しています。

9人の住所はいずれも輪島市で年齢は56歳から94歳となっています。

県は、この中には転居などで連絡が取れないものの無事だった人も含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。

連絡先は、石川県危機対策課076-225-1306です。

石川県の避難者 1万2524人(19日午後2時)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、19日午後2時の時点で、516か所で合わせて1万2524人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が1か所で0人
▽七尾市が35か所で845人
▽輪島市が78か所で2232人
▽珠洲市が44か所で1243人
▽羽咋市が1か所で27人
▽かほく市が1か所で9人
▽津幡町が1か所で8人
▽内灘町が2か所で55人
▽志賀町が20か所で564人
▽中能登町が1か所で27人
▽穴水町が24か所で660人
▽能登町が41か所で732人
となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる18か所の「広域避難所」などに避難している人は、合わせて870人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は、2か所で合わせて134人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は、247か所で合わせて5118人です。

石川県の住宅被害 7万2844棟(19日午後2時)

石川県は、能登半島地震で確認された住宅の被害が7万棟を超えたことを明らかにしました。

それによりますと、19日午後2時の時点で石川県内では能登地方を中心に7万2844棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて4652棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて1万4112棟
▽小松市で全壊が1棟、半壊が50棟、一部破損が1845棟
▽輪島市で全壊が2673棟、半壊が2218棟、一部破損が4908棟
▽珠洲市で全壊が4892棟、半壊が3350棟、一部破損が5307棟
となっています。

また、
▽加賀市で全壊が8棟、半壊が28棟、一部破損が1404棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて2476棟
▽かほく市で全壊が8棟、半壊が227棟、一部破損が1100棟
▽白山市で一部破損が264棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が9棟、一部破損が969棟
▽野々市市で一部破損が34棟
▽川北町で一部破損が18棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1559棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1503棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて5864棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1060棟
▽中能登町で全壊が48棟、半壊が682棟、一部破損が1908棟
▽穴水町で全壊が648棟、半壊が1523棟、一部破損が2169棟
▽能登町で、全壊が300棟、半壊が767棟、一部破損が4248棟
となっています。

2万3000戸以上で断水続く

能登半島地震から1か月半が過ぎた今も、石川県内では能登地方を中心に2万3000戸以上で断水が続いていて、住民は不自由な暮らしを余儀なくされています。

県によりますと、能登半島地震の発生直後、県内ではおよそ11万戸で断水が確認され、地震から1か月半が過ぎた今も、能登地方を中心におよそ2万3700戸で断水が続いています。

自治体別でみると、ほぼ全域で断水しているのが
▽珠洲市のおよそ4700戸です。

また、
▽輪島市がおよそ8070戸
▽七尾市がおよそ6000戸
▽能登町がおよそ3440戸
▽穴水町がおよそ660戸
▽志賀町がおよそ600戸
▽内灘町がおよそ230戸
で断水しています。

石川県は、能登地方の多くの地域で2月末から3月末までの仮復旧を見込んでいますが、珠洲市や七尾市の一部の地域では仮復旧は4月以降になるとの見通しを示しています。

県は能登地方では被災した浄水場の機能回復をおおむね終え、配水管の漏水調査や修繕の作業に入っているとしていて、1日も早い復旧を目指すことにしています。

約1100戸が停電(19日午前11時)

北陸電力送配電によりますと、石川県の能登地方では19日午前11時の時点で、およそ1100戸が停電しています。

自治体別では、
▽輪島市でおよそ750戸
▽珠洲市でおよそ280戸
▽穴水町と能登町でそれぞれおよそ30戸
▽七尾市と志賀町でそれぞれおよそ10戸
となっています。

北陸電力送配電は停電しているのは土砂崩れなどで立ち入りが困難な場所や、建物が甚大な被害を受けるなど早期の復旧が見通せない地域で、交通手段の改善に応じて復旧を進めるとしています。